92 五山送り火 再チャレンジ
五山送り火 再チャレンジ
これを書いているのは9月1日、この一週間、ノロノロ迷走台風10号で、東海道新幹線を始め、たくさんの交通機関がストップ、たくさんの方が不便な思いをされ、苦労されたことと思います。
二週間前の8月16日も、台風7号のためやはり東海道新幹線が終日運休となりました。 去年も、台風上陸のため、同じ日、つまり京都五山の送り火が行われる16日に新幹線が大混乱、結局行けなかった(75 35貫之1ー蟻通神社)ので、今年こそはと16日、17日や京都の宿を予約し、新幹線の切符も(お盆なのでジパング割引なしで)とっていたのです。
毎日毎日天気予報を見て、今年こそは、と祈るような気持ちでしたのに、またまた、16日、台風7号が関東方面に上陸予定とあります。 何で二年連続で同じ日に上陸するのよ(怒)。京都には影響がなさそうですが、新幹線が動くか。。。さてさて、毎日運行情報を確認していましたら、JR東海は意味不明の15日の午前中に京都ー名古屋間を運休というわけのわからない情報を流し、ネット上にもそれが出たのですが、やがてそれは消え、16日、東京ー名古屋間は全日運休となりました。これが決定のようです。わかったのが14日の夜、7時のニュース、さてどうしたものか、えいっと思って、夕食後みどりの窓口のある新横浜まで行きましたが、大変な混雑、1時間以上待ちそう。5分くらい並んだのですが、ふと、どうせ16日の切符は払い戻しされるし、ジパング割引もないのだから、新しく買えばいいのだと気づき、全く並んでいない券売機で15日の京都行きの切符を購入して家に戻りました。急いで15日の宿をとって、15日の夕方、京都へ。
駅は日本人だけでなくインバウンドの人たちで大混雑、明日新幹線が止まるということもあるのかもしれません。おまけにひどい暑さ、最高気温は37度だったとか。急遽とった15日の宿は聞法会館、西本願寺の宿坊ですが、一般の人も泊まることができます。行き方はタクシーかバスというそっけない案内でしたが、いろいろ調べて、京都駅八条口のアバンティの横から出る京阪バスが聞法会館まで行くことがわかり、それに乗りました、230円、ただし30分に一本ですから、時間が合わないと大変です。でもタクシーもすごい行列、市バスは烏丸愚口まで行かねばならないので、これで正解。
聞法会館は西本願寺の信徒さん向けのお宿なので、とても安く、朝食付きで8600円。バリアフリールームでしたので、車椅子の人が動けるようになっていてとても広いです。下に大浴場もあって、綺麗な水が豊かに湧いているようでとても大変気持ちのよいお風呂でした。ベッドが狭くて古いためか、寝心地は今一つでした。大浴場も夜10時までで、9時30分には施錠する、朝食も9時まで、8時30分で終わりとか、チェックアウトも10時までとか時間に厳しいですが、きちんと守れば特に問題はありません。売店は行ったときは閉まっていました(4時30分まで)が、朝は空いていて、お数珠や、お数珠入れや、仏教の教えをやさしく書いたものなどなどが並んでいました。それをみると何故か、ああ京都に来た、と嬉しくなり、お漬物と小豆粥(親鸞聖人ゆかりの品で、有名なのだそうです)を買いました。
16日に予約していた東山のホテルは 15時まで入れません。といって荷物を持って暑い中お寺めぐりをする気にもなれないので、京都高島屋で、コインロッカーに荷物を預け和菓子(今日の老舗の和菓子が入るのです)をみたり、ランチをしたりして、ゆっくり時間をつぶします。たいていのお寺は行ったことがありますし。。
15時過ぎに宿に入り、少し休んで、19時に、目の前の地下鉄東山線に乗って、北大路まで。送り火は、本当に見学する場所が難しいです。全部見えるのは、市内のホテルの屋上ですが、大変高い特別プランを設定していますし、京都御所や、嵐山、船岡山は大変混雑しそう。7月に行った北海道ガーデンツアーの時、行きのフライトで隣になった方が、京都の下鴨神社の近くに住んでいる方で、葵祭も、送り火も賀茂川の土手がよい、送り火は、鳥居形以外は全部見える、と教えて下さいました。その話を信じて、東山から地下鉄北大路駅へ。北大路橋まで歩きます。7,8分くらい。警備のおまわりさんが出ているので、やはりビュースポットであるようです。
鴨川の左前方、東南方向に白く大の字が浮き上がっています。20時になったら、一番先に火が灯るはずのメインの「大」です。橋の欄干にもたれ30分ほど待つと、点々と火が灯り始め、5分くらいで赤い「大」の文字が浮き上がります。やはり綺麗です。皆スマホを構えパチパチ。私も五、六枚。
灯りはじめたところ。5分ごとに次々に他の文字にも火が灯されてゆくのですが、家や障害物があるので、「妙」「法」は全く見えませんし、おまわりさんが見えるといった「舟形」もよく見えず、なんだか光が少し見える程度。皆さんぞろぞろと、暗い鴨川べりを北山橋に向かって歩きだします。足下がよく見えないのに、きちんと整備されているのか石もなく、転びませんでした。 北山橋でもあまり見えず、さらに上流にいって、木と家の間からようやく見えた舟形。すいぶん明るい光で、煙ももうもうと上がっていました。
北山橋にもどり、おまわりさんに、地下鉄北山駅への道筋を聞くとまっすぐとは教えてくれるのですが、時間は5分程度とか、あまりわかっていないようです。パトカーで走るから、自分の持ち場ではないところの徒歩の距離がわからないのでしょうか。
結局、府立植物園の一側面を端から端まで、25分くらい歩き、ようやく北山の駅が見えました。
お風呂に入る気力もなく、その日は寝てしまって、翌日は10時頃宿を出て、風神と雷神が入れ替わった三十三間堂と京博を見ました。17日の土曜日は、何の問題もなく新幹線は動きました。16日は、東京ー名古屋間全面運休でしたが、夫がいうには、晴れた問題のない一日だったとか。昨年の台風トラブルに懲りたのか、JR東海は、ひどく慎重になっています。今回の台風10号でも、そんな印象を受けました。
いつかまた、五山の送り火の「妙法」「左大文字」「鳥居形」をみたいと思います。でも場所の選定はなかなか難しいですね。全日空ホテルの屋上からは全ての送り火が見られるということですが、当日は大変高額なプランが設定されています。次回も、できればリーズナブルに交通費だけですませたいと思っています。
下は宿でもらった送り火のビュースポットです。あくまでも参考程度に。
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