16 紅葉の東福寺・仙洞御所

 紅葉の東福寺・仙洞御所

2021年12月2日(木)~3日(土)

 2日

 一仕事終わったので、京都旅行に。

 初日は遅めの新横浜10時21分発のひかりで京都駅から奈良線で東福寺へ。降りる人は結構いましたが、最盛期ほどではなさそうです。

 東福寺に行く途中でいつも寄るのは「つる屋弦月」という和菓子屋さん。しばらく行かなかったのですが、ひっそりとした昔ながらのたたずまいでした。あまり人もいません。栗のお菓子二種類ときんとんを買って、あとでホテルでいただきます。


 東福寺の通天橋は、もみじのシーズンには行ったことがなかったので、どんなものかしらと思っていましたが、12月に入ると、入り口が少し並んでいるだけ。シーズンは1000円の入場料が、600円でした。それでも安くはありませんが。

       

臥雲橋から眺めた通天橋



通天橋から見た黄紅葉








洗玉潤黄紅葉


 赤の中に、黄色の紅葉が目立ちました。
 JR東海の紅葉情報につられて、近くの光明院に寄りました。石組と苔に紅葉が映えて、通天橋の賑わいからはほど遠い、静謐なお寺です。


    

3日  15時30分にインターネットで予約した仙洞御所へ。二度目ですが、今回は達者なトークの女性の案内で回ります。後水尾天皇の御所があったところで、現在は大宮御所しか残されていません。大宮御所の室内はイギリスの賓客、ダイアナ妃などを迎えたこともあって洋風のしつらえなのだとか。レースのカーテンをガラス越しに見ることができました。

 入るとまもなく阿古瀬渕、ここは紀貫之邸があったところだそうです。
      
紀貫之邸跡の碑


 北池の大銀杏が見事です。


    
   

藤棚のある八つ橋を望む南池






宮内庁職員の青鷺くん

 南池の中島には青鷺がいて、ずっと動かないままでした。岩に同化しているような色ですが、池にその姿を写しています。 前に来たときは、浅瀬に片足で立っていたので、てっきり置物かと思ったら、突然飛び立ったので、大変驚いた記憶があります。果たしてこれと同じ鷺だったのでしょうか。

 案内の方の話によると、ほとんどここに住んでいるので、うちの職員です、と(笑)。

   

 南池の州浜。小田原の民に一つにつき 米一升を与えて集めさせた一升石が敷き詰められています。

 写真は撮りそびれましたが、この右手に大きな空き地(といっても大木があります)は、後水尾天皇の御所があり、大正天皇、昭和天皇の大嘗祭が行われたところだそうです。上皇さまから東京で大嘗祭が行われ、今上陛下の大嘗祭の建物が一般に公開されたことは、まだ記憶に新しいことと思います。
                  
 

 庭園入り口にあった又新亭に戻りました。近衛家から献上されたもので、茅葺と杮葺の屋根があり、お茶だけではなく、食事も供されたという茶室です。左の写真にある白い花は柊、クリスマスの赤い実をつける西洋柊とは違って日本柊です。モクセイ科に属するらしくほのかによい香りが漂っていました。

 今日は朝から通算して25368歩、17.4キロ歩いたと、現在無料レンタル中のアップル・ウオッチが教えてくれました。私が20キロ近く歩くことができたことに驚きました。

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コメント

木の葉 さんのコメント…
素晴らしい秋の京都旅、追体験させて頂きました。春秋優劣の競詠をしていた昔人たちは優雅でした。この写真を見る限り、秋に軍配を挙げたいと思います。仙洞御所、拝観予約を取るのがさぞ大変だったと拝察します。美への憧憬の御心をひしひしと感じます。
M.Nakano さんの投稿…
 木の葉さん、コメントありがとうございます。春秋でなければ、予約はそう大変ではなく、冬は結構余裕がありそうですよ。なかなか次が書けなくてすみません。あれこれとありますが、なんとか頑張りたいと思います。 

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